最近、テレビやインターネットを見ていて「ん?どういう意味」と思う言葉が増えました。特にカタカナ言葉。さすがに中学生ぐらいの若い子の言葉はわからなくても、一応いまどきの言葉は知っておきたい!
というわけで今回は、シニア世代の方たちにも知ってほしい、最近のかっこいいカタカナ言葉を集めてみました。
意味がわかると面白いものですよ。
あなたは何個ご存知ですか?
最近のかっこいいカタカナ言葉一覧
【ア行】
アサイン
「任命する」「割り当てる」という意味。ビジネスの場面で使われることが多く、「役職に任命する」「仕事を割り当てる」という意味で用いられます。
例:「このプロジェクトには〇〇さんをアサインしてほしい」
アレクサ
Amazonが開発した音声認識アシスタントのこと。「Amazon Echo」などのスマートスピーカーに搭載されているAI技術です。
例えば、「アレクサ!」と呼びかけてから「明日の天気はどうですか?」と聞くと天気予報を教えてくれたりします。賢いですね。
アンドロイド
①高い知能を持つ人間型ロボットのこと
②Googleが開発したOSのこと。スマホのandroid。ちなみにアップルが開発したOSがiOS、いわゆる「iPhone」です。
インフルエンサー
世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと。最近は、SNSなどで数千人、数万人のフォロワーを持つインフルエンサーが企業の商品やサービスをPRして、広告収入を得ているケースも見られます。
インフルエンサーとして人気のあるのは、ユーチューバーの「HIKAKIN」さんや「ひろゆき」さん、Twitterで500万人以上のフォロワーを持つ「きゃりーぱみゅぱみゅ」さん、実業家の「堀江貴文」さんなどが有名どころですね。
インボイス
売手が買手に対し、正確な適用税率や消費税額等を伝えるための手段のこと。具体的には、「登録番号」「適用税率」及び「消費税額等」の記載が追加された書類やデータを指します。
2023年10月から「インボイス制度」が始まりますが、販売先は、インボイスを発行しないと原則として消費税の仕入税額控除ができなくなるため、一部の事業者からは反対の意見も多く出ています。
インナーケア
身体の内側から美しさを目指す美容法のこと。一方、肌表面のお手入れは「スキンケア」。
例:「50代になるとスキンケアと同時にインナーケアも大事になってきます」
Uber Eats(ウーバーイーツ)
スマホのアプリなど使って注文した食事を、自転車やバイク、車などで配達してくれるサービス。
まず、アプリをダウンロードして、自分が住んでいる地域のレストランに注文し、注文が確定すると、配達員がそのレストランに行って料理を受け取り、最短ルートであなたの家まで届けてくれるという仕組みです。
AI(エーアイ)
AI(エーアイ)とは人工知能のことで、コンピューターやロボットなどに人間のような知能を持たせる技術のことです。
例えば、ゲームで強い人工知能に対戦することができたり、スマートフォンの音声アシスタントに話しかけると答えてくれたりするのは、すべてAIによるものです。
エゴサ
「エゴサーチ」の略。個人であれば自分のことを、企業であれば自社のことが他人からどう見られているかを、インターネットやSNSで検索をして調べる行為のこと。
例えばある有名人がTwitterなどで自分の名前を検索して、自分に対する噂や評判をチェックすることでイメージアップにつなげたりすることです。
エビデンス
英語の「evidence」からきており、意味は「証拠、根拠、形跡」です。
例:「この薬が〇〇癌に有効だというエビデンスはまだない」
「この方法を使えば絶対成功するというエビデンスを示せ」
エモい
心が揺さぶられて、何とも言えずしみじみした気持ちになること。英語の「emotional(エモーショナル)」が由来。
比較的若い人が使う言葉ですが決してマイナスな心境ではなく、「心に響いた」「感動して泣きそう」「うまく表現できないけど良かった」など、感激している心境を表す言葉です。
例:「昨日のドラマのラストシーン、エモくて泣いたわ。」
オワコン
「終わったコンテンツ」を略して「オワコン」。一時は人気があったものの現在はブームが去り飽きられてしまったもの(人)のこと。
とはいえ完全に終わったタイミングで使うのではなく、「終わりそう」とか「時代に合わない、流行遅れ」という意味で使うことが多いです。
例:「あの芸人、最初は話題になったけど最近つまらない。もうオワコンだよね」
オンデマンド(On-Demand)
直訳すると「要求に応じて」。ユーザーの要求に応じてサービスを提供すること。
例:「オンデマンド印刷」→発注のある都度、少数刷る
「ビデオ・オンデマンド(VOD)」→見たい時に見たい映像を配信するサービス
【カ行】
ガジェット
スマホやタブレット、イヤホン、マウス、キーボード、モバイルバッテリーなどの「便利な電子機器小物」の総称。
クラウドソーシング
企業がインターネット上で不特定多数の人間を募集し、業務を発注する雇用形態のこと。年齢や性別を問わず在宅でできる仕事が多いので年々増加傾向にあります。
クラウドファンティング
インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する方法。
大企業が銀行から有志を受けるというような大掛かりなものではなく、発案者の目標に共感した人々が手軽に支援できる方法として、近年注目を浴びています。
グリーフケア
家族やペット、親しい友人の死を経験し、悲しみや喪失感を抱える人々に対して、心理的なサポートやケアを提供する取り組みのこと。
具体的には、グループで集まって悲しみの共有をしたり、感情をまるごと受け入れてあげることで、悲しみから立ち直るお手伝いをします。
コンセンサス
全員の意見が一致していること。
例:「10日後の社内会議に向けて関係者のコンセンサスを取っておきましょう」→この場合は「根回し」的な意味合いですね。
【サ行】
サブスク
「サブスクリプション」の略で、定期的に決まった料金を払って利用するサービスのこと。
サービスを使っても使わなくても月額料金がかかる一方で、利用頻度が多ければ個別に払うよりも得になるというメリットがある。
例:動画配信、電子書籍、音楽配信のほか、最近では洋服のサブスクもあり、毎月の定額料金を払えばさまざまなブランドの洋服が借り放題のサービスも登場しました。
ZOOM(ズーム)
パソコンやスマホの画面を通して会議やセミナーができるアプリのこと。開催者から招待されれば誰でも無料で使うことができます。
スクショ
スクリーンショットの略。スマホやPCなどの画面をそのまま画像として保存できる機能のこと。
- WEB上で見つけた動物の画像を保存したい
- ゲームの高記録を保存しておきたい
- 画像を友達に共有したい
- 電車やバスの時刻表を残しておく
などに使うと便利ですよ。
ステマ
ステルスマーケティングの略。
特定の商品やサービスを宣伝と気づかれないように商品を宣伝したり、商品に関するクチコミを発信する行為のこと。「サクラ」とか「やらせ」というイメージに近いかも。
違法ではありませんが、企業が芸能人を使って誇大広告をするような場合もありますね。
スピンオフ
この言葉を良く聞くのは漫画か映画ではないでしょうか。
もともとは英語の「spin-off」が意味する「回転する」「離れる」が、「派生する」という意味に広がり、ある映画から派生して新たな映画に発展した作品を「スピンオフ作品」というようになったのだとか。
たとえば大ヒット映画『踊る大捜査線』から、『交渉人真下正義』『容疑者 室井慎次』が製作されたのは有名ですね。
Z(ゼット)世代
1990年代中盤から2000年代序盤に生まれた世代のこと。一般的に以下のような傾向が強いと言われています。
- 情報収集は、ほぼインターネットから
- ブランドに対するこだわりがない
- 社会問題への関心が比較的高い
- 自分にとって必要な情報のみ選択する
【タ行】
Chat GPT(チャット・ジーピーティー)
Chat GPTはAI(人工知能)の一種で、コンピューターが自然な言葉で人と会話をすることができる技術で、現在世界中が最も注目しているAIです。
ディスる
相手を否定したり侮辱したりすること。
語源は「リスペクト(敬意をあらわす)」の反対語にあたる「ディスリスペクト(無礼をはたらく)」を略したもの。
例:「あの人がSNSでディスる投稿をしたから炎上してしまった」
DX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものへと変革すること。具体的には、書類のペーパーレス化、顧客用のアプリ開発、人件コスト削減のためのロボットの導入などです。
デバイス
パソコン・タブレット・スマートフォンや、それらと接続して使う機器の総称。
例:「あなたのデバイスはバージョンアップに対応していません」
ドローン
操縦者が遠隔操作によって操作する無人航空機のこと。主に航空写真や空撮、災害調査、農業や建設業などで利用されています。
最近では、アメリカ軍がアフガニスタンで偵察、攻撃、爆撃などの任務に利用したことで注目されましたね。
【ナ行】
ネゴシエーター(negotiator)
利害関係のある人物と対話して、双方の納得による合意を目指す人。また、人質救出作戦において犯人との交渉を行う専門家。
例えばこの人→交渉人真下正義
ノベライズ
ヒットした映画やテレビドラマのシナリオを小説化すること。ノベライゼーションともいう。
例:「鬼滅の刃」のノベライズ本が欲しい!
【ハ行】
バズる
TwitterなどのSNSに投稿した話題が多くの人に拡散され、注目を浴びること。
「バズる」に明確な基準はありませんが数千、数万と「いいね」がつくようなら、バズってるといえるかもしれません。
VR(バーチャルリアリティ)
VR(バーチャルリアリティ)とは、あたかも現実のような仮想空間を体験できるコンピューター技術のこと。
特別なヘッドセットを装着することにより、目の前に映し出される映像や音声によって、まるで別世界にいるかのような感覚を味わったり、自分が物語の主人公にもなれる「VR映画」を体験することもできます。
BtoB(ビートゥービー)
BtoBとは、ビジネス・トゥ・ビジネスの略で、企業同士が商品やサービスを取引することを指します。例えば、A社が製造した部品をB社が購入し、それを使って自社製品を作り出すといった取引がBtoBの一例です。
ビットコイン
世界で初めて誕生した仮想通貨の名称。
ドルやユーロ、円のようにその国の中央銀行が発行した法定通貨とは異なり、通貨の機能をもつ電子データのこと。
※仮想通貨とは
仮想通貨とはインターネット上で使われるお金のことです。普通のお金と違って、紙幣や硬貨という現物を持たず、パソコンやスマートフォンで取引ができます。
また、円やドルのように国や政府が管理しているわけではないので、世界中の人たちが国境を越えて使うことができます。
ブログ
ウェブサイトの一種で、ホームページが簡単に作れるシステムのこと。
ホームページが企業情報などの更新頻度が低い情報を掲載することが多い一方で、ブログは、頻度の高い情報発信に使うことが多いです。 ただし、それほど厳密な違いはありません。
ブラックフライデー
アメリカでは11月の第4木曜日が感謝祭(祝日)となっているため店が休みになりますが、翌日の金曜日は、クリスマス商品を買い求める客が急増し、赤字だった商店も黒字に転じることから、「収支が黒字になる金曜日」という意味で、その名が付けられました。
日本でも、なぜかその波に便乗して市場が大いに賑わいますよね。
ペイペイ(PayPay)
スマホに表示されたQRコードで支払いが可能な「キャッシュレス決済」のひとつ。
アプリをインストールしてお金をチャージしておけば、現金を持ち歩かなくても買物ができるので便利です。最近はコンビニやドラックストア、飲食店など、さまざまなお店で取り扱いが増えています。
【マ行】
マインドフルネス
今、この瞬間に集中すること。
例:おやつを食べるときに、ただ食べるだけではなく、味や香り、食感に注意を向けて楽しむとか、手に触れる水や泡の感覚を感じながら食器を洗うなど。
マインドフルネスを実践して脳がリラックスすると、交感神経と副交感神経のバランスが整い、よく眠れるようになったり不安の減少にもつながり、ストレス軽減に効果があるといわれています。
メタバース
コンピューター上で作られた仮想空間のこと。
普通の世界と同じように建物や道路、人々が存在し、自由に動き回ったり他の人と交流することができます。この技術を応用してリモートワークやオンライン学習などで、遠くにいる人々と一緒に仕事や勉強をするなどにも役立っています。
【ヤ行】
ユーチューバー
動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」へ自作の動画を投稿している人のこと。「小学生がなりたい職業ランキング2022」の第1位に輝いた仕事です。
ちなみにYouTubeで収益を得ようとするなら、自身の「チャンネルの登録者数が1000人以上」、「1年間に4000時間以上動画が再生されていること」という条件をクリアすることが必要です。
【ラ行】
リアタイ
「リアルタイム」の略。
例:「今日は帰りが早いから、〇〇をリアタイで見られてうれしい」
リエゾン
「リエゾン」はフランス語で、直訳すると「仲介、つなぎ、橋渡し」の意味。
医療の現場で用いられることも多く、神奈川県の「けいゆう病院」の精神科には「精神科リエゾンチーム」という組織があり、それぞれの専門分野を活かして、患者さんや家族、また医師たちとの「橋渡し」を意識したケアに取り組んでいます。
最近では、発達障害の子供たちをテーマにした「リエゾン~こどものこころ診療所~」というドラマもありましたね。
リノベ
「リノベーション(renovation)」の略で、直訳すると修復・刷新・革新。一般的には、中古物件を購入して間取りなどを自分好みに変えたり、家族の増減に合わせて暮らしやすい住まいに作り替えたりする場合などに用いられます。
リフォームと似ていますが、リフォームが古いものを現状回復するといった意味合いに対し、リノベーションはプラスαで新たな機能や価値を向上させることを表しています。
【ワ行】
ワーケーション
「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、リゾート地や観光地で働きながら休暇を取るという働き方のこと。ノートPCやスマートフォンなどを利用して、場所にとらわれずに仕事を行うスタイル。
例:
ホテルに滞在しながら計画書を書く
リゾート地で気分転換しながら、テレビ電話などを使って重要な会議だけ参加する
実家に帰省してのんびりしながらクラウドソーシングで働く
ワンオペ
「ワンオペレーション」の略。一人で何もかもこなさなければならない状況を表現する言葉。
例えば、コンビニストアや飲食店で、深夜の人手が不足する時間帯に、1人で全ての作業を切り盛りしなければならない時や、夫が留守で子供の世話は全部奥さんの手にまかされている場合などにも良く登場する言葉です。
最後に
最近は情報過多の時代で、どんどん新しいカタカナ言葉が増えるので普段から新聞を読んだり、適度にネットも見ていないと「えっ、なに?」という事になることもしばしばです。
年齢を重ねると体の衰えはもちろん脳も衰える一方。いくつになっても勉強が必要ですね。