作文が苦手な小学一年生。小学生の国語になぜ作文が必要なの?

学び

「うちの子、作文書けなくて…」「作文が苦手だと将来絶対困るよね..」と心配しているお母さんも多いでしょう。

作文なんか書けなくてもいいじゃん!って思うけど、残念ながら作文は一生つきまとうんですよね…。

今回は、私の子育ての経験を振り返りながら下記について解説します。

  • 一年生の国語になぜ作文が必要なのか
  • 作文が書けないと困る?
  • 今のうちに「書くこと」「読むこと」を習慣にしよう
  • 一年生の作文の具体的な書き方(テンプレートつき)

低学年の頃からなるべく苦手意識を減らせれば、受験の時も絶対有利ですよ!

一年生の国語になぜ作文が必要なのか

「ゆとり教育」以降、小学校の授業やテストに文章問題が多くなったと思いませんか?

なぜなら、試験問題が◯✕式の頃は「記憶力」があれば答えられましたが、今後は記憶力以上に「表現力」が求めらているからです。

その背景には、AI技術が発達して作業を正しく行うだけならロボットでも出来る時代になったことが挙げられます。

企業も、言われたことしかしない人より、自ら課題を発見して問題解決できる「創造力」のある人材を求めています。

「表現力」や「創造力」というのは、言い換えれば「自分の考えを組み立てていく」こと。

作文という作業を通して「表現力」や「創造力」を鍛え、国語力を身につけることで問題文が理解できるようになると、自ずと「算数の文章問題がとける」ようにもなるのです。

自分の考えを組み立てていく(作文)」ことが上手な子は他の教科も理解できる

作文が書けないと困る?

子供さんが大人になる過程で「作文」が必要な場面がたくさんあります。

  • 読書感想文
  • 夏休み・冬休みの宿題
  • 新年の抱負
  • 中学・高校受験
  • 履歴書
  • 会社で議事録や報告書つくる
  • プレゼン・スピーチ

など延々と続きます。「今度の先生、感想文の宿題多いんだよね」と嘆いているお母さんもいるでしょう。

また「問題の意味がわからない」のは全教科に影響するし、何より勉強が楽しくない。勉強が楽しければ親がガミガミ言わなくて勉強しますからね。

つまり「作文が大好き!」とまでは行かなくても、せめて苦手意識がなくなるだけでも子供さんにとっては大きな武器になるのです。

成長過程において「作文」はさけて通れない

今のうちに「書くこと」「読むこと」を習慣にしよう

作文は大人でも苦手な人はたくさんいるし、ましてや小学生になったばかりの子が書けなくてもあたりまえです。

  • 書き方がわからない
  • 何を書けばいいのかわからない
  • 気持ちを表現する言葉を知らない
  • 漢字が書けない

などを解決するためには、「書くこと」「読むこと」を習慣にすることです。

静かに本を読む時間をつくる

昔から「たくさん本を読みましょう」と言われていますよね。読書をすることで、

  • 集中力が養われる
  • 知識が増える
  • 想像力が豊かになる
  • 自己肯定感が高くなる

など良いことだらけです。

作文が苦手な理由の一つに「気持ちを表現する言葉を知らない」という子が多いようですが、本を読むことで自然と言葉が脳にストックされて、必要なときに引き出すことができるようになります。

読書感想文が宿題に出されるのも、なるべく本を読ませようという考えだからでしょう。

読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものです。

引用:文部科学省ホームページ https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/dokusyo/suisin/index.htm

とはいえ、宿題も多くてなかなか本を読む時間が取れないこともありますよね。読書の習慣をつけるためには、

  • 身近なところに本を置いておく
  • 親が本を読んでいる姿を見せる
  • 読み聞かせをする
  • 本屋さんをブラブラして子供の興味ある本を見つける

ことが大切です。

個人的な考えですが本の種類は「マンガ」や「図鑑」でもいいと思います。なぜなら「イメージをふくらませる」「集中力を養う」「文字に慣れる」という意味では同じだからです。

また、国語辞典をひく習慣をつけるのもおすすめです。国語辞典は3年生から登場しますが、早めに辞書を引く習慣をつけておけばスムーズに授業についていけますよ!

子供さんが集中して本を読んでいるときは、なるべく声をかけない

書いた文章がどんなものでも褒める

猫足のちえぶくろ

子供さんが書いた文章に対して、内容がどんなものでも、

  • 「よく書けてるじゃん」
  • 「正直でいいと思うよ」
  • 「お母さんもそう思うよ」

と受け入れてあげましょう。なぜなら、お母さんに認められることが子供さんにとって何よりの力になるからです。

逆に「ここ変じゃない?」などと指摘されて、「お母さんに見せるのが恥ずかしい」などと思ってしまったら元も子もありません。

今は「作文嫌い」にならないことに徹しましょう。

  • 完成した文章を否定しない
  • 共感されることで自信をもたせる

会話の中で文章力をきたえる

子供さんが帰宅したら今日あった出来事を聞いてあげましょう。ポイントはいろいろなバージョンで質問することです。

  • 「今日は何が楽しかった」
  • 「今日の給食どんなメニューだった?」
  • 「今日の体育はどんなことしたの?」

これに対する答えを一生懸命考えている子供さんは、頭の中で事実上「作文」をしているのです。

つまり、答えの内容が大事なわけではないので、間違っても反論するような会話にならないように!あくまでも会話をさせることが目的です。

子供さんが「気持ちや言いたいことが伝えられているか」を見てあげましょう。

お母さんとの会話が作文の訓練になる

教材を活用する

「文字を書く」ことが嫌いだから作文も嫌いという子もいるでしょう。

  • めんどくさい
  • 漢字が書けない
  • きれいに書けない

という理由かもしれません。確かに漢字が書けないと文章なんて書きたくならないですよね。

すぐ取り組めるものとして「漢字ドリル」を習慣にしたり、可能なら短い日記をつけさせるものOK!

とはいえ「結局、三日坊主で…」という声もよく聞きます。

そんなときは教材の力を借りるのも一つの方法です。

うちの子が小学生の頃はこのような教材がなくて、何十万もする教材を買って結局やらなかったという苦い思い出があります。

1日10分ほどのプログラムなら続けられそうですよね。

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一年生の作文の具体的な書き方

作文に「こうあるべき」という決まりはありません。ましてや一年生のうちは「思ったことを書く」だけで上出来です。

「自分の感情を言葉にする」というのが大事なので、「うれしかった」「悲しかった」「びっくりした」「楽しかった」という言葉盛り込むのがコツです。

その言葉を聞いたら、まずは共感し「どんな風に〇〇だった?」と聞いてあげてください。

  • 「悲しかった」→「涙がでるほど悲しかった」
  • 「楽しかった」→「楽しくてずっと見ていたかった」
  • 「給食が美味しかった」→「給食の◯と◯が美味しかった

などと引き出してあげることです。

一年生の作文テンプレート

最後になりましたが、作文が簡単に書けるテンプレートをご紹介します。〇〇を埋めるだけですので是非使ってみてください。

テーマ:私の好きな食べ物 

結論:私は 〇〇 が好きです。 

理由:その理由は3つあります。 

1つめは 〇〇だからです。 

2つめは  〇〇だからです。

3つめは  〇〇だからです。

まとめ:だから私は〇〇が大好きです。

テーマ:夏休みの思い出

はじめ:夏休みで一番楽しかったのは〇〇です。

なか:なぜ楽しかったかというと〇〇だからです。

おわり:だからもう一度〇〇がしたいです。

一年生の作文:例文

不思議と一生懸命な様子だけは伝わってきますね。

最後に/まとめ

今回は、『作文が苦手な小学一年生。小学生の国語になぜ作文が必要なの?』と題して下記のポイントをご紹介しました。

◆ 一年生の国語になぜ作文が必要なのか
「表現力」や「創造力」を鍛えることで国語力があがり問題が理解できるようになるから

◆ 作文が書けないと困る?
子供さんが成長する上で「作文」が必要な場面がたくさんある

◆ 今のうちに「書くこと」「読むこと」を習慣にしよう
静かに本を読ませる時間をつくる
書いた文章がどんなものでも褒める
会話の中で文章力をきたえる
教材を活用する

◆ 一年生の作文の具体的な書き方
感情を引き出してあげて、自信をもって書かせてあげよう

今の時代は、もはや終身雇用などという言葉は死語になりつつありますし、いつ何時コロナのようなアクシデントがおこらないとも限りません。

作文(文章)が普通に書けることは、社会に出てからも大きな武器になり進む道の選択肢も増えるでしょう。

決して「やらせよう」とするのではなく、子さんが喜んでやれるようなら続ければいいんです。

親の仕事は「チャンスを与えてあげる」ことですよ!

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